先日は、大学の恩師から教わったことを書きましたので、今日は高校の時の恩師から
教わった話の1つを書いていこうと思います。
自分で書くのも変なことですが、小学校・中学とエースで4番で全国大会にも出場して
九州学院へ入学しました。
普通にしていればすぐ試合に出られるだろうと、甘えた考えでした。
それを見抜いていたのか、入学と同時に私生活や態度のことを徹底的に言われて
グランドのトイレ掃除、野球部の監督の教科である体育委員、卒業まで続く日直など
野球と関係のない部分で苦しみました。
もちろん最初は「なんで俺ばっかり・・・」なんて思って掃除を適当にしたり、
日直の仕事の黒板消しも雑にしたりしていました。
ある日監督のミーティングで『信頼できる選手と最後は心中する』という話になりました。
内容は、
監督がA君とB君にグランド横の用水路の掃除をお願いしたとする。そのとき
A君は「手も汚れるし、汗もかくし、表面だけ綺麗にしとこう」と適当に掃除をしました。
B君は「お願いされた事なので、一生懸命ピカピカにしよう」と頑張りました。
翌日、監督がその用水路を見たとき、次に大事なお願いをするときはA 君とB君どちらにお願いするでしょうか?
という内容です。
もちろんほとんどの人がB君に
お願いをすると思います。
これは、野球でも社会人としても大切な考えだと思っています。
よく「好きなことを一生懸命やれば良い」みたいなことを言う人もいます。
でも、好きなことを一生懸命にやるためには、嫌なことも一生懸命にしないといけません。
「好きなことで生きていく=嫌なことをしない」では通用しません。
学生アスリートであれば、もちろん学業もあります。
提出物や宿題、時間の規則など、野球と関係のないことでも、一生懸命に頑張る選手は
「最後の勝負に行くときは、この子で勝負しよう」
と思ってもらえるかもしれません。
実際に指導している有明高校の選手にも「すごいな」と感心できる選手もいます。
野球の技術ではなく、嫌なことから逃げない姿勢は尊敬できます。
飛びましたが、その監督のミーティングで一気に考え方が変わったような気がします。
それが高校2年生の途中くらいで、「1年生の時間がもったいなかったな。」と反省しています。
それでも嫌なものは嫌だ!と思う学生も選手も大人の方もいるかもしれません。
高校の監督がよく言っていた言葉が
「手が汚れたら洗えばいい。汗をかいたら拭けばいい。人間見られたら情けない」
ということです。
私は、嫌なことにぶち当たった時はこの言葉を思い出すようにしています。
アスリートの皆さんも、嫌な練習や状況、嫌いな食事が多い日、挫けそうな時は
何か大切な言葉を思い出してはどうでしょうか。
また別件ですが、クラウドファンディングにてプログラムの紹介をしています。
よければ拡散のご協力お願い致します。
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