よく「筋トレしたらゴツくなりますか?」と選手に尋ねられることが多いです。
とくにこの質問は、小中学生やトレーナーさんがついていないチームに所属している選手から受けることが多いです。
答えは、限りなくNOに近いです。
簡単に説明すると、成長の過程には様々な要因が関係します。
もちろんトレーニングもですが、
トレーニング→栄養補給→休息→トレーニング・・・
のサイクルが必須です。
ここを理解していない選手・指導者・保護者は目先の「筋トレ」の工夫や新しいものばかりに飛びついてしまい、成長するために大切なものを見失いがちになってしまいます。
特に食事については、意識しないと取り組めない選手が多い印象です。
これも「プロテインを飲んでます」と自信満々に言う選手もいますが、プロテインを理解しておらず、過大評価しすぎている選手も大人もいます。
ここは別で話をしたいと思います。
本題に入ります。
成長の過程はいくつかの段階を踏んでステップアップをしていきます。
今回は「食事」について進めます。
レベル1、好きなものをしっかり食べる!
良い悪いはもちろん大切ですが、それ以上に「食べることが楽しい」と
本人が感じることが最優先です。
大きくなって、食べることが苦痛に感じる人ほど走りやすくなります。
レベル2、栄養について関心や興味を持つ!
たくさん食べることで体も大きくなり、パフォーマンスが上がり始める頃に
栄養の重要性、食事の大切さをて、本人に興味を持たせましょう。
レベル3、知識・情報を得る!
本人が興味を持つようになった後は、全て与えるばかりではなく、考える時間や調べる時間を提供しましょう。
例えば「明日試合だけどご飯は消化が良いものにしようと思うけど、どうする?」「補食のおにぎりは何個にする?」等
本人に少しだけ考える時間や環境を与えることで、大切なことがインプット・アウトプットされて身についていきます。
レベル4、必要な情報や知識を選択する!
ある程度調べられるようになると、膨大な情報に対して、必要なものと不必要なものを振り分ける能力が重要になってきます。
この能力がなければ、〇〇選手がやっていた・ネットで書いてあった等安易に不必要な情報にも流されてしまいます。
とくにここは、指導者・保護者等の大人に多い傾向です。
レベル5、自分のコンディションに合わせて摂取
必要な情報の中にも、今必要なこと・試合前に必要なこと・怪我した時に必要なこと等
時と場合で変わっていきます。
今の自分に最適な取り組みはなんだろう。必要な栄養はなんだろうと考えられるようになれば、アスリートとして、合格ラインと言えます。
アスリートに限らず、食事は死ぬまで付き纏うものです。
これを読んだ大人の方、保護者・指導者は選手の技術のみを向上させるだけでなく、
少なくとも食事に対してはレベル5まであげてほしいなと思います。
ONE STEPでは、トレーニングだけでなく、食事や礼儀など選手に必要なことは指導していくように心がけています。
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